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富山でシェアハウス、実は正解だった!?
〜「富山は日本のスウェーデン」を読んで〜

|シェアのコツ
先日、北日本新聞で一冊の本が紹介されました。
本のタイトルは「富山は日本のスウェーデン」
本の帯には、

持ち家率1位、
生活保護費保護率の低さ1位、
女性の正社員比率1位、
勤労世帯の実収入4位、

と列記してある。
全国の幸福度ランキングで北陸三県はいつも上位であることから、
同じく世界的に幸福度の高いとされるスウェーデンと比較した本かなと推測。
私は20〜30代の若者が中心の現在のシェアハウスから、今後は多世代、そして多世帯が共生できる家(※本当は家じゃなくてもコミュニティそのものと言いたいが基本不動産屋なので。。)をシェア住居の理想と考えています。
その中で注目すべき生活モデルがスウェーデンにあり、ちょうどここ数年勉強を重ねていたことから、 本のタイトルを見て即購入しました。
実際の内容を詳しく紹介はしませんが、
人口減少や少子高齢化の時代に男女共働きや保育、福祉介護のサービスが新しい形に変化しなければならない時代。
富山の持ち家率や所得の高さ、生活保護や待機児童数の少なさ、県民の自覚は別としてその「ゆたかさ」はどこからくるのか。
スウェーデンの高福祉高負担を例に挙げながら、富山の歴史的背景や富山型デイサービス、女性の高就労率を可能にしている3世帯同居などについて紹介されています。
本の中で著者が何度も使っていたのが、「家族」という言葉でした。

富山型デイサービス

まず富山型デイサービスとは、本でも紹介されている通り、高齢者・障害者・児童に対し、年齢や障害の有無にかかわらず同一施設の中で一体的なサービスを提供するデイサービスです。
実は私自身は富山型デイサービスというもの自体、奈良から富山型デイを勉強に来ていたシェアメイトの寿斗(ゆきと)が入居したのをキッカケに初めて知りました。
年齢の違いや障害の有無で人間の扱いをかえない。
そして「家族のように」暮らす”家”。 本でも紹介されてますが、これは普段から寿斗が本当によく言っているセリフ。

「ぼくら別に障害者と思ってないんですよ。」
「ほんま何もしてないです。 ただ家で一緒に生活してるだけっすね。」

富山らしさ

著者は、ここに「富山らしさ」が現れているという。
消防団や地域パトロール、町内会行事等、集団的活動に対する各々の役割分担や共同体意識がもともと強い。
そのような「共在感」や「家族のように助け合う」という社会的資源を富山は昔から持っているという。
私自身も今後のシェア住居の形としてこの富山型デイは1つの理想形だと感じていたし、
シェアライフ富山のシェアハウスは10年前に1棟目を出した時からずっと、

1つの会話を共有できるもう1つの家族を作ろう

というコンセプトを持ってやってきました。
これは近年、シェアハウスも独自性が求められるようになりアーティスト向けや高齢者向け、ペットと住めるなどコンセプト型シェアハウスが台頭している中、明確なコンセプトが無い、とも言えますが。(^_^;A
しかしシェアライフ富山では昔も今も、入居者全員が必ず
「共同生活の中に自分の身を置く何かしらの意味」
を感じながら生活することを求めています。
そして集団の中の自分の役割を考え、どうすればこの共同体が良くなるのか、他を理解し尊重し合う術を学び、互いに補い支え合う。
これが著者のいう「富山らしさ」なのであれば、
これまでやってきたモデルは”富山で”やるには間違っていなかったのかもしれないし、地方でいち早く、「富山でそんな都会の生活成り立つの?」と言われながら約10年地元の方々に支えられてやって来れたのは、富山だったからなのかもしれない。
さらに言えば、もしかしたらそういうコミュニティを作りたい、と取り組んできた私自身が生粋の富山人だったということなのか!?
とハッとさせられました。

最後に

近年一番の社会問題として少子高齢化、労働人口の一極集中、そして介護職員や保育士の不足。
そんな中、特にこの多世代共生型という形は仕事という枠組みではなく、普段の生活の中での自然な助け合いという、これからの”特に地方には”非常にマッチしたものだと考えています。
特にこれまでの富山の女性の就労率の高さが3世帯同居によるものであり、しかしながらその形態が今後伸びるかは懐疑的という著者の主張にも、このような”本当の家族”以外の人間と家族同様のコミュニティー形成が可能なのであれば、それは可能性に満ちた1つの答えなのではないでしょうか。

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