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はじめての地方移住とシェアハウス

|入居者ブログ

誰も知り合いがいない地方で生活するのって、不安じゃないですか?

こんにちは!あやです。


父の仕事の関係で転勤族として育ち、「ふるさと(=帰りたくなる場所)」の概念のなかった私が
縁もゆかりもない富山への移住を考えたのが二年半前のこと。

ゆっくりゆっくりご縁を紡ぎ、この夏からシェアライフ富山で働きながら富山暮らしをスタートしました!



富山で暮らし始めて4か月。
いつの間にか「東京からの先輩移住者」として、最近は富山県への移住を考える方のお話を聴く機会が増えてきました。

その中でよく耳にすること。それは...


「誰も知り合いがいない環境で、慣れない地方での暮らしに馴染めるか不安です」

という前向きな移住希望者の、率直な声。

どんなに情報収集をしても、情報と現地での生活イメージが結びつかず不安な気持ちが出てくることはとてもよくわかります。


仕事や留学で海外に行くことに比べたら、国内の移動である地方移住は「負担が小さいだろう」
となんとなく安易に思いがちですが、

思いがけずのちいさなギャップの積み重ねに悶々としてしまうことは、実際少なくありません。


”これまで当たり前だったことの変化”をリアルに描けないまま新生活に突入し、
慣れない環境で ”ひとり” で奮闘せざるを得ない。
日本語が通じる国内だからこそ、積み重なる”ちいさな負荷”を軽視して溜め込んでしまう。

地方移住を考える際によく言われる”移住その後の壁”があるとしたら、

誰も知り合いがいない環境でいち早く ”本音をだせる誰か” の存在をつくれるかどうか。
ここが分岐点であり”移住その後の壁”を突破する鍵ではないか、と個人的に思います。

引っ越し慣れした転勤族でも感じた「日常生活の、ちいさくて大きなギャップ」

富山で暮らし始めてからリアルに実感した、ちいさなギャップ。
私の場合は「”足”がない不自由さ」でした。

子どもの頃から比較的大都市で暮らしてきたため、これまで自動車免許を取得せず生きてきました。
そんな私が「車社会」と言われる富山で自動車免許も持たずに暮らしていると(しかも不動産屋で働いている)、本当にびっくりされます。

「そりゃあ今までよりは多少不便になるだろうなぁ」
もちろん、頭ではわかっていました。
しかしながら、地方暮らしでの「足がない不自由さ」をリアルに体感したのは現地で生活を始めてから。

順応するしかないとわかっている分、ちいさなギャップに引っ張られ余計な消耗をしてしまうのも移住者あるあるじゃないかな、と思います。

「おかえり」と迎えてくれる、「帰る場所」がある安心感。

移住希望者の方のお話を聴きながら、「じゃあ、自分はどうやって見ず知らずの環境に馴染んでいったのか」を改めて振り返ってみると、

“安心できる場所” を初期に築けたことが大きな支えになっていたように思います。



富山での新生活を、私は「シェアハウスでの暮らし」でスタートさせました。
日本でもだいぶメジャーになった「シェアハウス」という生活スタイルには、帰る場所に”家族ではない他人”の存在があります。

「ただいま」と帰る先に、プライベートな自分を共有する他人がいる。それも、毎日。


この状況に「他人と暮らすなんて、それこそ慣れるまで疲れるんじゃないの?」と思う方も多いかもしれません。

なので「シェアハウスでの暮らし」がどんなものかなのか、ちょっと説明したいと思います。



シェアハウスの醍醐味は、一歩踏み込んだ「その先」にある。

「はじめまして」の数日後には、”赤の他人と暮らす生活”が日常として流れています。


それぞれが所属する場所で一日の大半の時間を過ごした後、「ただいま」の一声で同じ家に帰って来る。
「ただいま」は「おかえり」とセットなので、たとえ数日前までは”他県からきたよそ者の自分だったとしても、
”誰かを迎え入れる存在”としての役割が自然に生まれます。



朝起きて、「おはよう」と言う人がいる。
低血圧でも、ぼそっと返事をしてくれる相手がいる。

誰かがご飯を作っていて、いい匂いがしてくる。
疲れ過ぎて食欲なんてなかったけど、つられて味噌汁を作ってみる。


誰かがリビングのテレビで観ている懐かしい映画を、いつの間にか一緒に観ている。
誰かが口ずさむ鼻歌につられて、思い出話に花が咲く。
いつの間にか始まった恋愛相談に、気づいたら時計の針が深夜をさしていて大笑い。



こんな感じが、いつの間にか「私の日常生活」の一部になっていました。



「はじめまして」の相手との初対面時は確かに緊張するし、その家に流れる空気感や最低限のルールを把握するまでは探り探りです。多少の気疲れは否めません。


けれど、「ただいま」と「おかえり」の挨拶には、コミュニケーションを交わす相手が必要です。
どんなに人見知りな人でも「挨拶」というものは、”繋がる”こと可能にす”共通言語”


シェアハウスでの生活はあくまでも日常なので、良いも悪いもいつまでも気を使って恰好つけている暇はないのです。笑
「素の自分でいること」を感じる居場所があることは、見知らぬ土地で新生活をスタートさせる中で何より支えだったなぁ、とこの数カ月を振り返って思います。




シェアハウス暮らしには、「傍にいる誰か」の存在を通して出会う気づきが散りばめられています。

ゼロから自分の居場所をつくらなければならない移住者にとって、「安心できる居場所」があることは本当に心強い 「帰る場所」です。

「シェアハウスに暮らす」という生活スタイルは、どんな人にとっても自分を再発見する時間を味わえる場所になるのではないでしょうか。

移住組(自動車免許なし)の私が、足を使って富山の色々なシェアハウスをまわり、個性豊かな「シェアライフ」をご紹介します。

記念すべき第一回は富山市新庄にある「ひま邸」
私の ”富山の実家” でもある、テキトーで寛大な愉快な仲間が集まるシェアハウスです。

お楽しみに!!


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